競馬初心者はとにかく馬券を購入した経験が少ないという事実があります。いわゆる「経験値が少ない」状態であり、そのため馬券の精度も低めということになります。経験を埋めるには「時間」が必要です。しかし、より多くの情報を仕入れることで、この「時間」は短縮することができます。
より多くの情報をまとめて入手するには、定期的に活字で情報を得るのがおすすめ。できるだけ最新の情報を採り入れ、競馬知識を身に着けていきましょう。
目次
雑誌は視覚的に分かりやすく値段も安い!
雑誌がおすすめな理由は、何より視覚的に分かりやすいという点が挙げられます。競馬情報サイトなどと比較すると、より分かりやすい図表やグラフ、さらにキレイな写真が楽しめるのも競馬雑誌の特徴のひとつです。
競馬雑誌は有料の出版物であり、どの雑誌を見てもプロの編集者、ライター、カメラマンが制作しており、競馬情報サイトと比較してもキレイで見やすく、さらに考えられた構成になっているため、特に初心者の方は見やすく理解しやすい作りになっています。
有料という点で気になる値段ですが、一般的な週刊誌、月刊誌と比較して高いということはありません。むしろ掲載されている情報量から考えれば、安いと言い切ってもいいでしょう。
手ごろな値段で多くの情報が手に入るのが競馬雑誌の大きな特徴といえるでしょう。
競馬雑誌にはネットではなかなか簡単には手に入らない情報がある
競馬雑誌をおすすめする理由の一つに、「正確で豊富な情報」が挙げられます。これはネット上の競馬情報サイトと大きく違う部分でしょう。
上でも触れたとおり、競馬雑誌は有料です。これに引き換え、ネット上の競馬情報サイトの多くは無料サイトになります。単純に考えて、無料のものと有料のもので同じ精度の情報が掲載されているということは考えられません。
有料の雑誌に掲載されるのは、きちんと裏付けがある情報のみです。万が一情報に間違いがあれば、大きな問題になりますので、この点は非常に慎重に厳選された情報が掲載されています。
一方無料の競馬情報サイトでは、「~らしい」ですとか「~と言われている」といった伝聞調の記事も多く、その信ぴょう性に疑問が残るサイトも少なくありません。
きっちり制作費をかけて作られているのが競馬雑誌であり、厩舎関係者や騎手など内部の人間にも取材ができるため、無料競馬情報サイトでは入手できない情報が手に入るのが競馬雑誌となります。
初心者におすすめ競馬雑誌5選!
競馬雑誌と言っても、毎月単位でみるとかなりの数の雑誌が発行されています。そこでここでは特に初心者の方におすすめとなる競馬雑誌を、厳選して5冊紹介させていただきます。
各雑誌の特徴や、どのような方におすすめかなども合わせてご紹介していきましょう。
週刊競馬ブック
発行日 | 毎週月曜日 |
発行元 | 株式会社ケイバブック |
価格 | 720円(税込) |
主な内容 | 直前週末の中央競馬回顧 翌週の中央競馬展望 |
まずは毎週月曜日に発行されている「競馬ブック」を紹介します。競馬ブックは発売日の前日・前々日に行われた中央競馬のレース結果をまとめて掲載している雑誌であり、1968年(昭和43年)発行の老舗競馬雑誌となります。
掲載内容は前週末に行われた中央競馬のレース結果詳細や回顧記事、さらに翌週に行われる特別競走や重賞レースの展望が中心となり、さらに地方競馬・海外競馬情報、著名人のコラムなどが掲載されています。
特別競走や重賞競走に関しては登録馬の馬柱も掲載されているため、週頭の月曜日からじっくりと予想をすることもできます。
また、カラーページには「カラーパドック」として出走馬の立ち姿の写真も掲載されており、馬体の勉強にもなる一冊となります。
週刊Gallop
発行日 | 毎週月曜日 |
発行元 | 産経新聞社 |
価格 | 750円(税込) |
主な内容 | 直前週末の中央競馬回顧 翌週の中央競馬展望 |
週刊競馬ブックのライバル的な存在となるのがギャロップです。競馬ブックを発行しているのが競馬関連誌の専門出版社である「ケイバブック」であるのに対し、ギャロップを発行するのは「産経新聞社」です。ここに大きな違いがあります。
株式会社ケイバブックでは、「競馬ブック」、「研究ニュース」、「勝馬」という3つの競馬新聞を発行しており、さらに競馬に関する専門資料ともいえる「競馬四季報」も発行している出版社であり、週刊競馬ブックも非常に硬派な作りの雑誌となっています。
一方、フジサンケイグループである産経新聞社が発行するギャロップは、誌面や内容もややライトな作りとなっており、より初心者の方も読みやすい誌面といえます。
活字を読むことに慣れていない、より分かりやすい雑誌がいいという方にはギャロップ、より専門的な情報が欲しいという方には週刊ケイバブックがおすすめとなります。
ちなみに掲載されている内容は週刊競馬ブックとほぼ同様。翌週のレース検討に役立つ情報を中心に掲載されています。
競馬の天才!
発行日 | 毎月13日 |
発行元 | メディアボーイ |
価格 | 1,080円(税込) |
主な内容 | 馬券予想検討の専門誌 |
競馬の天才!は、競馬情報の中でも特に馬券検討、予想に関する情報に特化した雑誌になります。2021年8月号の目次を見ても、「夏競馬狙い撃ち」、「新馬戦は宝の山だ!先月号の勝ち馬予定リストがズバズバ的中!!」、「変則2場開催の新潟は関西馬の庭!」など、馬券予想に特化した記事が並んでいます。
競馬初心者であり、まだ自分なりの馬券予想スタンスが確立できていない方にとっては、非常に興味深い記事が多いのが特徴。もちろん掲載されている内容通りに予想してもいいですし、それを参考とし自分なりにアレンジしてもいいでしょう。
競馬予想の方法で悩んでいる初心者の方におすすめの一冊となります。
競馬大予言
発行日 | 指定月10日(1,7,8月以外の年9回発行) |
発行元 | 株式会社笠倉出版社 |
価格 | 990円(税込) |
主な内容 | 馬券予想検討の専門誌 |
競馬の天才同様、馬券予想や予想検討に特化した内容の雑誌になります。馬券検討に必要なデータはもちろん、オカルト的な記事も掲載するなど、幅広い予想方法を掲載している雑誌です。
インタビューやコラムといった読み物を可能な限り排除し、馬券検討に極端に特化した内容であり、とにかく予想方法のヒントが欲しい、いろいろな予想方法を読みたいという初心者の方におすすめの雑誌となります。
優駿
発行日 | 毎月25日頃 |
発行元 | 株式会社中央競馬ピーアールセンター |
価格 | 730円(税込) |
主な内容 | JRAの広報誌・機関誌 |
書店等で購入できる機関誌としては日本国内で最大級の売り上げがあるといわれているのが、JRAの広報誌優駿です。
掲載内容は名馬と呼ばれる馬の紹介、さらに重賞回顧など競馬自体にスポットを当てるものもありますが、競馬に携わる方の紹介や、学術的なサラブレッドの解剖学など、非常に難しい内容の記事が掲載されることもあります。
JRAの広報誌ということもあり、馬券対策に役立つような記事は少なく、競馬という競技自体の知識を深めるための雑誌と考えた方がいいでしょう。
ただしJRAが発行する雑誌だけあり、掲載されている写真などはほかの雑誌以上に美しいものが多く、競走馬の美しい写真を見たいという方には最適な一冊です。
また、不定期でその時活躍した名馬の特集本を発売することがあり、その馬のファンの方にとっては見逃せない一冊となります。この名馬本は価格が3,000円前後とやや高額ですが、DVDが付属されているものが多く、映像も手に入ると考えれば妥当な価格でしょう。
中央競馬ピ-アールセンターのHPで2021年8月現在確認できる名馬本は、アーモンドアイ、キタサンブラック、ブエナビスタの3頭。さらに電子書籍版でオグリキャップ、ディープインパクト、ウォッカが購入できるようです。
まとめ
競馬初心者にとって、より多くの競馬知識、情報を入手することは、馬券的中率アップの近道となります。そのためにもおすすめしたいのが、有料でしかもその道のプロがしっかり編集作業を行っている書籍、雑誌になります。
この記事では速報性が高く最新の競馬情報が入手できる2誌(競馬ブック・ギャロップ)、さまざまな視点で馬券予想のヒントが盛り込まれている2誌(競馬の天才・競馬大予言)、そしてJRAの広報誌(優駿)をご紹介しました。
自分の競馬ライフのプラスになると思える雑誌があれば、一度購入してみるのがおすすめです。また、印刷ブウとしては出版されていないものの、定期的に電子書籍として発行されている「競馬最強の法則」や「サラブレ」などもありますので、いろいろと調べてみると面白いかもしれません。