最近競馬に興味を持った、馬券を買うようになったという方が、本格的に競馬を楽しめるようになるために必要なことは「勉強」です。競馬に関する知識、常識、考え方などが育っていかないと、本格的に楽しむまでには至りません。
しかしこういった初心者の方は「まず何をどう学べばいいのか?」という疑問を持つことかと思います。競馬にしてもパソコンにしても音楽にしても、何かを学ぶときに最初の壁になるのが、「何が分からないのかわからない」という状態です。
そこでここではそんな初心者の壁を突破できる本を数冊紹介しましょう。競馬の基本を学ぶのであれば本が最適です。そんな理由も含めて解説していきます。
目次
本気で学ぶならネットではなく本で学ぶべき理由
最近ではネット上に多くの情報があふれ、わざわざ書店で本を買うということも少なくなったかと思います。確かにネットは便利であり、多くの情報を得られるツールです。しかしその反面、あることを学ぶにはあまり向いていないツールでもあります。
本気で学ぶならネットよりも本という理由をいくつか解説していきます。
書いてあることの真偽が定かではない
実際に顔も名前も出さずにこの記事を書いている著者が言うことではないかもしれませんが、ネット上の情報には確固たる裏付け、根拠がないものも数多く存在します。もちろんその多くは読者を騙そうとしているわけではありません。多くの場合が、著者の感じたこと、思っていることを書いており、そこに根拠がないのは当然です。
現状でも競馬についていろいろと書いているサイトはありますが、どのサイトも不特定多数に向けて、自身が思っていることを持っている感覚で書いている記事が多く、万人に効果的な文章ではないというのが事実です。
物事を学ぶ場合、きちんとした根拠、そして順序だてた納得のできる説明・解説が必要です。ネット上ではこれらがそろっている記事はほぼ見かけません。ネットは「情報を得る」という一点では優れているツールですが、「何かを学ぶ」にはあまり向いていないツールといえます。
ネット記事の多くは所詮無料の情報である
これまた書いていて心苦しい理由なのですが、ネット上にある競馬情報の多くは「無料」です。無料の記事はやはり「広く浅く」という記事が中心であり、本気でしっかり学ぶにはあまり向いているとは思えません。
有料であるからこそ読める情報が詰まっている
近年書籍の売り上げはどんどん落ち込んでいます。理由はネットに多くの情報が溢れているから。わざわざ本を購入しなくても、ちょっと検索すれば本を読む必要がないと考えている方が多いからでしょう。
それだけに、今発売されている本は貴重です。本が売れない時代でも、「この情報は有料で発売しても十分採算がとれる」と発行元が考えた本しか印刷されないからです。つまり現状書店に並んでいる書籍の多くは、ネットでは得難い情報が掲載されているということ。これが本を勧める最大の理由となります。
著者と編集者が考え抜いた構成
ネットでもある程度情報が集まる現代。それでも有料の書籍という形で発行する以上、著者も編集者も必死に考え抜いて中身の構成を立てています。
何を説明すべきか?どのような順序で説明すべきか?出版と競馬の専門家が、初心者が読むのに最適な内容、順序、構成を考え抜いて作られているのが「競馬初心者向けの本」です。
物事を学ぶには、専門家が必死に考え抜いた本の方が、ネットなどよりもはるかに効率がいいのは間違いありません。
気になったらすぐに読み返せる
意外と重要なポイントがここ。競馬に関して分からないことを検索したとき、検索したページをブックマークする方がどれだけいるでしょうか?しかしブックマークしておかないと、再度同じ疑問が生じたときに読み返すことができません。
また、ブックマークが多すぎても、どこに何が書いてあるのかが分からなくなるケースもあるでしょう。
本を1冊でも購入しておけば、こうした事態には陥りません。なにか不明点があれば、すぐにそのページを読み返せばOK。非常に手軽に繰り返しの勉強が可能となるのが本ということになります。
初心者が競馬自体への理解を深めるために読むべき本2選
本で学ぶメリットに関して説明しましたが、この記事を読んでいる競馬初心者の方は、「で、結局何を読んで、何を学べばいいの?」となっているかと思います。そこで、初心者の方にお勧めの本をご紹介します。
まずは、競馬自体の仕組みや馬券の考え方など、基本中の基本から学べる本を2冊ご紹介しましょう。
勝ち馬がわかる 競馬の教科書
最初に紹介するのが『勝ち馬がわかる 競馬の教科書』(著者:鈴木和幸/発行元:池田書店)です。
鈴木和幸氏はかつて発行されていた競馬新聞『ダービーニュース』で本誌予想を担当していたフリーの競馬評論家。長年の経験と豊富な知識をもとに、初心者向けに分かりやすく競馬に関して解説しています。
内容は馬券予想の基本や、JRA各競馬場の特徴と攻略法など、実践にも役立つものばかり。しかもこれらを初心者向けに解説しており、最初に手に取る本としては最適でしょう。
★口コミ情報
とにかく初めての人は、何から勉強するか?だと思います。分厚い本ですが一通り読み終えて、自分の不足部分の知識を深める(他の本を読むのも良し)です。とにかく初心者はこれぐらいは覚えておくことです。(引用元:amazonレビュー)
勝ち馬的中! ! 競馬の基本
もう1冊おすすめしたいのが『勝ち馬的中! ! 競馬の基本』(著者:松本ヒロシ/発行元:成美堂出版)です。
こちらは競馬新聞『競馬エイト』の現役予想家・松本ヒロシ氏が監修した1冊。競馬の仕組みやサラブレッドという生き物関する情報など、初心者向けの内容から、競馬予想の基礎までしっかりと解説している本になります。
★口コミ情報
私は競馬を本格的に始めて1年程経った初心者ですが、この本は見た感じ、コマ分けなどがしっかりしていて、なおかつ簡単な感じなので、すぐに読む気になりました!序盤は基本中の基本という感じでしたが、予想のところから最後までとても勉強になりました!(引用元:amazonレビュー)
初心者のコレからの競馬予想に役に立つ本3選
まずは競馬の基本から、全体的に学べる本を2冊ご紹介しました、続いてはより実践的に、実際の予想に直結する知識を学べる本を3冊紹介しましょう。
競馬予想には多くのファクターがあります。それらのファクターの中でも、特に本で学ぶのがおすすめの項目に絞り込んで厳選しています。
競馬に強くなる調教欄の取扱説明書
競馬初心者だけではなく、ある程度の経験者でも読み解くのが難しいのが「調教時計」です。そんな調教時計の読み方を教えてくれるのが『競馬に強くなる調教欄の取扱説明書』(著者:井内利彰/発行元:ガイドワークス)です。
競馬専門誌で調教専門の予想家としても活躍している井内利彰氏が、調教時計の見方や、外厩制度などについて分かりやすく解説しています。
この1冊があれば、競馬新聞などの調教欄を読むことができるようになり、一気に馬券予想が楽しくなるでしょう。
★口コミ情報
調教時計の見方、調教に使われるコースの解説、レース間の必要な追い切り本数の目安など全く調教がわからない自分でも調教について少しずつわかるようになりました。未勝利戦での大穴も拾うことが出来て新聞の調教欄を見るのが楽しみになりました(引用元:amazonレビュー)
馬体は語る
競馬中継などで、予想家や専門家が「いい馬体」と言っていても、何がどういいのかよく分からないという方も多いでしょう。そんな方に競走馬の馬体に関して丁寧に解説しているのが『馬体は語る』(著者:治郎丸敬之/発行元:主婦の友社)です。
本書は基本的には一口馬主の方向けとなっていますが、サラブレッドの外見から得られる情報の読み取り方を教えてくれていますので、パドックなどで馬体を見るときにも十分に役立つ情報が掲載されています。
より多くの馬を見ないとなかなか理解が難しい馬体の見方を知るには最適の1冊でしょう。
★口コミ情報
パドックやセリやクラブ馬の紹介VTRなどを何となくこの馬いいなという感じで見ていたので、疑問に思っていた部分はほったらかしになっていましたが、この本に出会ったことで解決できました。競馬が好きな人なら、一度は目を通しておきたいです。(引用元:amazonレビュー)
勝てる馬券の買い方
お笑い芸人としてよりも、大穴的中の馬券師として有名になりつつあるインスタントジョンソンのじゃいさん。過去にはWIN5で3700万円、4332万円の高額馬券を的中させ、さらに地方競馬のトリプル馬単で6410万円を的中させた実績のある、芸能界きっての馬券師です。
そんなじゃいさんの『勝てる馬券の買い方』(著者:じゃい/発行元:ガイドワークス)では、じゃいさん自身の馬券に対する考え方、狙い方の基本が掲載されています。
「競馬は当ててナンボ!」という穴党の方にはぜひ一度読んでいいただきたい1冊です。
★口コミ情報
この本を読んでから、3連複でトリガミになってた自分が、3連単で数万単位の利益を出せるようになりました。ただ買い目の本数も多くなりますので、軍資金と相談して3連複と3連単を使い分けるようにしております。賛否両論はあるかと思いますが、高額馬券を数回に1回でも取れる確率は、どんどん上がっていくかと思います。(引用元:amazonレビュー)
まとめ
競馬初心者の方にとって、競馬には学ぶべき要素が多く、何から学ぶのがいいのか難しい部分はあるかと思います。その答えとして適切かどうかは分かりませんが、著者のおすすめは、「疑問に思ったことを学ぶ」のがベストかと思います。
なぜこの馬が人気なのか?なぜこのコースでは内枠の馬が人気なのか?なぜこの馬の調教の評価がいいのか?などなど。予想をしていく中で数多くの「なぜ」があるかと思います。こういった「なぜ」を一つずつ学んでいくことで、少しずつ予想スタンスはでき上がっていきます。
ちなみに著者のスタンスは、「本命はいないものとして考える」という、完全に的中からは遠のいてしまった、馬券の当たらないロマン派穴党です。決しておすすめできないスタンスですので、私の予想に関する考え方はここでは内緒にしておきましょう。