競馬初心者が予想する際に頭に入れておくポイント10選!

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競馬に興味を持ち、いよいよ馬券を購入しよう!となった時に、初心者の方が困るのが「何をどう予想すればいいのか?」ということでしょう。多くの方は最初は大きなレースで、有名な馬を買うのではないでしょうか。

この記事ではその段階を超え、自分で予想してみようと思った方に向けて、予想の基本をお伝えしていきたいと思います。

初心者が予想する時は基本を抑えるのが大切

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競馬の予想は基本的に自由です。どの馬にどう賭けようが、それは購入する方の自由ですから、基本などないというのが事実です。

しかし、馬券を買うということは、お金を賭けるということ。少額の賭け金でも負け続けていれば、資金がなくなり競馬を楽しめなくなってしまいます

そこで絶対的中する予想方法というわけではありませんが、予想の基本的な考え方やスタンスを抑えておくことが重要になります。

予想方法は1つだけじゃない

考える
馬券を予想するには多くの要素があります。どの要素から予想を始めるかで、予想方法は変わってきます。一般的な予想方法として知られている方法をいくつかご紹介しましょう。

過去のデータを研究するデータ分析法

ターゲット
そのレースに関して、過去のデータを参考に馬券を予想する方法があります。過去のデータといってもデータは多岐にわたり、競馬場、コース、距離、馬場状態、血統、騎手などなど、過去同じ条件で行われたレース結果を参考に予想を組み立てる方法です。

この方法のメリットは、思わぬ穴馬を発見できたり、馬券から外しにくい人気サイドの馬を、データに合わないと切り捨てることができるという点です。

デメリットは、過去のデータと全く同じ結果になるレースはなく、簡単に的中できるわけではないということ。

イメージとしては穴党の方が、大穴馬券を狙うときにデータを重視する傾向にあるといえるでしょう。

馬の調子を見極める現実派予想

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過去のデータではなく、出走する馬の現在の状況や調子を中心に予想する、現実派の予想もあります。この予想方法はおそらくもっともポピュラーな予想方法です。

現在の馬の状況から予想をする場合もいろいろなポイントに注目する必要があります。主に注目すべきは前走成績など近走の成績と、レース間の中間調教の数字です。近走の成績を知るには馬柱の読み方を知る必要がありますし、調教時計を読み取るには調教時計の知識が必要になります。

現実派予想のメリットは、現実的に的中させやすいということ。デメリットは多くの方が利用する予想方法のため、馬券が人気サイドに偏り、穴馬券を狙いにくいという点が挙げられます。

新聞やサイトの予想を信用するあいのり予想

競馬新聞
競馬の予想を公開しているサイトや、競馬新聞、スポーツ新聞の予想を信用し、全面的に乗っかるのもひとつの予想方法です。もちろん完全に同じ買い目を購入する方法もありますし、予想のベースを新聞やサイトに任せ、自分の予想を付け加えてアレンジする方法もあります

新聞などの予想に乗るメリットは、予想のベースを専門家を任せることができるため、初心者でも安心できるということ、デメリットは自分で予想した実感が湧きにくいという点が挙げられます。

競馬初心者が予想する際に大切なポイント10選!

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では、競馬初心者が自力で予想するときに、大切にしたいポイントを10個厳選してご紹介しましょう。

すべてを守る必要はありませんが、覚えておいて損のないポイントですので、少し意識しておくといいでしょう

Point01=馬券ごとに控除率が定められている=

券売機
JRAも慈善事業で競馬を開催しているわけではありません。もちろん収益を出すために開催しています。そのため馬券には控除率が定められています

控除率とは分かりやすく言えばJRAの取り分です。この控除率は馬券の種類ごとに定められていますので、まずは馬券ごとの控除率を確認しておきましょう。

馬券の種類 控除率
単勝 20.0%
複勝
枠連 22.5%
ワイド
馬連
馬単 25.0%
三連複
三連単 27.5%
WIN5 30.0%

単純に考えると、控除率が低い馬券ほど当たった時の払い戻し率が高くなります。控除率と払い戻しオッズのバランスを考えると、儲けることを重視するのであれば複勝やワイドがおすすめといえるでしょう。

オッズの高くなる馬券ほど控除率は高くなるとイメージしておけば間違いありません。

Point02=1日の投資額を決めておく=

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初心者が陥りやすいのが、とにかく目についたレースすべてに手を出して、資金を考えずに購入を続けるというミスです。こういった買い方を続けていると、すぐに競馬に使える資金が尽きてしまい、競馬を長く楽しむことができません。

そこでその日1日に使う資金をあらかじめ決めておきましょう。そしてその金額で楽しめる範囲で購入するレースを絞り込みます。

例えば資金を1,000円とした場合、複数のレースを購入するのは難しくなります。その日行われるレースの中で一番自信のあるレースに集中して賭けるといいでしょう。このレースを購入し、的中したらその的中分でほかのレースを買うと決めておけば、事前に決めた予算を超えることはありません。

競馬は外れるとどうしても熱くなりがちですが、そこは抑えて次の機会に勝負するようにすると、長く馬券を楽しむことができます。

Point03=大儲けではなく負けないことが大事=

馬とお金
馬券を購入するとなると、できれば大儲けをしたいと思うのが心情です。そのため万馬券など大穴狙いを考えてしまいがちですが、競馬で重要なのは「負けないこと」です。

確かに万馬券など大穴馬券は魅力的です。しかしそう簡単に当てられるものではありません。大穴狙いを続けても、的中がなければ競馬自体が楽しくありませんし、資金的にも厳しくなります

では1番人気ばかり購入すればいいのかというとそういうわけでもありません。競馬を楽しむ方がよく使う言葉に「トリガミ」という言葉があります。これは馬券は当たったものの、収支がマイナスになるということ。これはできれば避けるべきでしょう。

例えば2倍の単勝馬券と、1.5倍の複勝馬券を100円ずつ購入したとします。このレースで複勝馬券だけ的中すると、払い戻しは150円。つまり200円賭けて的中したのに150円しか戻って来ないということになります。これがトリガミです。

馬券を購入する場合は、事前にオッズを調べ、できるだけトリガミにならないように購入するのがポイントです。

馬券を購入する場合、何点か購入することが多いかと思います。どの馬券が的中しても、最低でもチャラになるように計算して購入しましょう。

Point04=情報は広く集める=

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競馬初心者の方は、とにかく的中させることが重要です。的中することで競馬がより楽しくなりますし、資金の面でも的中が多ければ多いほど楽しむことができるようになります。

馬券を的中させるには多くの情報が必要です。この記事の序盤で予想方法をいくつか紹介しましたが、どの方法も正解ではありません。本当の正解は、すべての情報を総合して予想することです。

予想には多くのファクターがあります。前走の成績、中間の調教、そのコースに合うかどうか、レース展開、騎手との相性、血統、相手関係、枠順、過去のデータなどなど。すべての情報をチェックし、そのうえで結論を出すのがベストです。

そのために競馬新聞やスポーツ新聞、競馬予想サイトなどを利用しましょう。これらのメディアは非常に数が多いので、自分が信頼できるメディアを決めておくといいでしょう

Point05=馬柱を読めるようになろう=

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特に出走馬に近走成績を知るには、「馬柱」を読めるようにならないといけません。上の画像は人気競馬情報サイト『netkeiba』の馬柱ですが、この馬柱を読んでみましょう。

エフフォーリア02
まず一番上にレースが行われた日付と競馬場が記されます。その下にレース名、レースのランクが表記されています。右の大きな数字がそのレースでの着順です。

エフフォーリア03
レース名の下には、そのレースの馬場(芝orダート)距離走破時計馬場状態が記されています。馬場状態は4つ。状態のいい順に「良」、「稍重」、「重」、「不良」に分けられます。この画像の場合は、芝の2,000mのレースを2分00秒6で走破し、その時の馬場状態は稍重馬場であったことが分かります。

エフフォーリア04
続いての行は左から「出走頭数」、「馬番」、「人気」、「騎手」、「斤量」が記されています。上の画像の場合、16頭立ての7番に入り1番人気。騎手は横山武騎手で斤量は57.0kgであったことが分かります。

エフフォーリア05
続いては「レース展開」、「上がり3Fのタイム」、「馬体重(カッコ内はその前のレースからの増減)」が掲載されています。

レース展開は上の画像の場合、左から各コーナーでの位置取りを表しています。レース展開の表記は、そのレースの距離や利用する競馬場の形状などで書き方が変わります。上の画像では皐月賞(中山内回り2000m)ですので、コーナーを4回通ります。その際コーナーごとの通過順位となります。

上がり3Fのタイムとは、ラストスパートの時の時計。3Fは「3ハロン」と読み、600mのことを指しています。皐月賞は2000mですから、この2000mのうち、最後の600mを何秒で走ったかが分かるようになっています。

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一番下には「1着馬(2着馬)の名前と着差」が表記されています。この馬は皐月賞で1着になっていますので、ここに表記されているのは2着馬の名前と2着との着差ということになります。

このように馬柱には多くの情報がコンパクトに掲載されています。この馬柱はメディアごとに書き方も書く項目も変わってきますので、できるだけ同じメディアを見るようにすると見やすいでしょう。

読み取りやすい馬柱を見つけるためにも、利用するメディアを一つに絞り込んだ方がいいでしょう

Point06=いろいろな馬券を購入する柔軟性=

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身の回りにいる競馬好きの人が三連単しか買わないから、自分も三連単ばかり買っている。こういう方は多いかと思います。しかしそれでは収支は上がっていきません。もちろん時には三連単の馬券を買うのもいいでしょう。しかし全部のレースで三連単を買う必要はないわけです。

馬券にはいろいろな種類があります。競馬新聞や競馬情報サイトなどを見ながら予想し、「どの馬が勝つかわからない大混戦」と感じたレースで三連単をズバリ的中させるのは非常に難しくリスキーな予想となります。

大混戦であれば人気薄を絡めたワイド馬券で勝負する、絶対的に強い馬が1頭いるレースならその馬を1着に固定して馬単を狙う、上位人気3頭のマッチレースならその3頭の組み合わせで三連単を買い目を絞って買うなどなど。レースによって購入する馬券や買い方を工夫するのがおすすめです

こうしていろいろな馬券を買うことで、自分なりの予想スタンスが徐々に完成していきますので、最初はいろいろなパターンの馬券を買うように心がけましょう。

Point07=競馬は重賞レースだけではない=

レース情報
毎週末の競馬新聞やスポーツ新聞の一面で取り上げられるのは、基本的にメインレース、特に重賞ということになります。GⅠレースともなれば、テレビでCMが放映されることもあります。

もちろんその日行われるレースの中でもっともグレードの高いものを中心に報道するのは当然です。特に初心者の方は、こういったメインレース、重賞ばかりを購入しがちです。重賞には多くの有名馬が出走し、出場する騎手も有名な騎手ばかりとなりますので、初心者としてもとっつきやすいのは事実でしょう。

しかしこと馬券予想という点で考えれば、重賞レースも未勝利戦も同じ1レースに過ぎません。どう考えても当てるのが難しい重賞を1レース購入するくらいであれば、結果が予想しやすそうな条件戦を1レース購入した方が、当然的中率も回収率も上がります

それでも重賞を買いたい!という方は、1日の予算の8割を勝負レースに、2割を重賞にというイメージを持つといいでしょう。もちろん勝負レースが重賞なら重賞に10割注ぎ込んでも問題ありません。

見るための注目レースと、勝つための注目レースは別という考えを持つことが大きなポイントとなります。

Point08=なぜ外れたかを考えてみよう=

講座
馬券で勝ちたいという初心者の方におすすめしたいのが「復習」です。多くの競馬ファンはレースが終わると当たった、外れただけが話題となり、なぜ当たったか、なぜ外れたかを考えません。考えても騎手のせいにしたり、厩舎のせいにしたり、新聞の予想家のせいにしてしまいます。

そして競馬が終了すると新聞を捨ててしまいます。新聞は捨てる前に一度見返すのがおすすめです。レースの結果を知ったうえで、勝った馬の調教や前走の成績、厩舎のコメントや汽車の見解を読んでみましょう。

この復習を続けることで、レース予想のヒントを得ることがあります。「この厩舎が一週前に販路で併せ馬をするときは勝負気配」ですとか、「この記者は自信がないときはこういう書き方をする」などを知っておくと、これも一つの情報となります。

Point09=迷ったら思い切った予想も=


どうしても買いたいレースがあるものの、どうしても頭数を絞り切れない。そんな時は思い切った予想もおすすめです。それは「競馬新聞で印がついていない馬は無条件で消す」というもの。

競馬新聞の記者は競馬予想のプロです。もちろん成績に差はあるものの、少なくとも初心者と比較すれば多くの経験を積み、多くの情報を持っています。そんな競馬記者がそろって「無印」と断じた馬はまず馬券には絡みません。思い切って消してしまいましょう。

それでも消しきれないのであれば、「◎〇▲の印がない馬は消し」まで考えてもいいでしょう。競馬新聞などのマークは◎=本命、〇=対抗、▲=単穴となっており、この3頭が上位評価の3頭になります。4番手以降は△や注、☆マークなどになります。

プロの競馬記者が複数人集まって、全員が4番手以下と評価している馬もそうそう馬券に絡みません。これだけでかなり絞り込めるはずです。

注意したいのは、この方法の場合大穴馬券を手にする確率は大幅に落ち込むということ。大穴馬券は無印や低評価の馬が3着以内に来て初めて成立するものです。その可能性をなくす予想であることは覚悟しておきましょう。

Point10=最終的には自分の決断で=

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初心者だろうがベテランだろうが、競馬記者だろうが、馬券を買うのは最終的に本人です。自分で購入する馬券の最終決定は自分で決断する必要があります

反対に言えば最終的に自分で決断できず、人の意見で決めるような馬券は買うべきではありません。素直に「見」に徹しましょう

馬券を購入するのが自分である以上、どんな馬券をどのくらい買うかは自由です。ここでいろいろと講釈を垂れましたが、ここに書いていることを全て無視するのも自由です。自分で納得して馬券を購入することで、より競馬の的中やハズレを楽しめるようになるでしょう。

まとめ

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言葉が通じない馬が行う「かけっこ」の順番を予想するのですから、完璧に予想できることはありません。当たることもあれば外れることもあります

競馬の楽しさは、その過程をどれだけ楽しめるかという部分が非常に大きくなります。馬券の購入にはお金が必要です。大切なお金を賭けるのに、どのように予想するのか、どう結論を導き出すのか。その部分を存分に楽しめるようになれば、その時はもう初心者ではなく中級者に成長できたといってもいいでしょう

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